日頃から腰痛やぎっくり腰の患者さんを診ている僕ですが、先日とうとう自分自身が ぎっくり腰 になってしまいました。
治す側の人間が動けなくなるという、なんとも情けない状況です。
しかも正月に。どこも治療院もやっていません。すごく焦りました。
でもせっかくなら、この経験を無駄にしたくないと思いました。
「柔道整復師として、そして一人の腰痛患者として、どんな風に向き合ったのか」
今回はその体験をまとめてみます。
結論から言うと、
僕は3日で仕事に戻れるレベルまで回復しました。
もちろん個人差はありますが、
- 発症直後に何をしたのか
- 何を“しなかった”のか
- どの段階でどう切り替えていったのか
ここがかなり大切だったと感じています。
発症直後:とにかく「守る」ことを最優先
ぎっくり腰になった瞬間、最初に強く意識したのは
「無理に治そうとしない」こと
でした。
発症当日に実際にやったのは、これだけです。
- 腰痛コルセットを購入して装着
- 家にあった湿布や痛み止めを服用
- とにかく横向きで寝て安静
コルセットは、本当に助けになりました。
立ち上がるときや少し動くときの不安感がかなり減りますし、動作の痛みを抑える意味でも有効でした。
湿布と痛み止めも、「痛みを誤魔化して無理に動くため」ではなく、
体を落ち着かせて回復しやすい状態を作るためという位置づけで使いました。
そして姿勢ですが、
仰向けはとにかくきつかったので、
横向きで膝を軽く曲げる姿勢
これがいちばん楽でした。
この日は基本的に、
「無理にストレッチしない」「変に揉まない」「治そうと頑張らない」
これを徹底しました。
2日目:少しずつ「動く方向へ」
1日目を越えると、痛みのピークは少し落ち着いてきました。
ここでようやく、
“完全安静”から“回復のための軽い動き”へ
少しだけ切り替えます。
具体的には、
- 体幹まわりを軽く意識した呼吸
- 痛みの出ない範囲で体位変換
- 腰を直接いじめず、股関節や背中を優しく動かす
ここでやりがちなのが、
「だいぶ良くなってきたし、動けるかも!」
といきなり無理をすること。
僕自身、患者さんにずっと伝えてきたことですが、今回自分の体で「本当にそれ大事だな」と改めて感じました。
3日目:日常動作を少しずつ取り戻す
3日目になると、体がかなり動くようになってきました。
このタイミングでやったのは、
- 痛みが出る動作の確認
- 日常動作を少しずつ戻す
- まだ完全に元通りだと思わない
ということ。
「動ける=治った」ではありません。
ここで調子に乗ると、再発したり長引いたりします。
逆に言えば、
焦らず段階を踏めば、体はちゃんと回復してくれる
今回それを改めて感じました。
3日で回復できた理由(僕なりの答え)
今回、3日で仕事に戻れるところまで回復できた理由は、
専門家としての知識ももちろんありますが、それ以上に
- 焦らなかったこと
- 「今は守る時期」「今は動かす時期」と分けられたこと
- 無駄に頑張らなかったこと
このあたりが大きかったと思います。
ぎっくり腰は「強いストレッチで治すもの」でも「根性で乗り切るもの」でもありません。
体の声を聞きながら、必要なサポートを入れてあげることが大切です。
最後に
今回、自分がぎっくり腰を経験したことで、
「患者さんって、こんな不安な気持ちで来てくれてたんだな」
というのが、以前よりもずっとリアルに理解できました。
ただ痛みを取るだけじゃなく、
「不安」も一緒に軽くしていけるような治療を、これからもしていきたいと思います。
同じようにぎっくり腰で困っている方が、
少しでも安心してもらえたら嬉しいです。
