こんにちは。整骨院で日々ぎっくり腰の患者さんを診ている僕ですが、来院される多くの方がこうおっしゃいます。
「前かがみになっただけで動けなくなった」「荷物を少し持ち上げただけで強烈な痛みが出た」「くつ下を履こうとした瞬間に激痛が走った」
大した動きをしていないのに激しい痛みが出ると、「なぜ?」と不安になりますよね。
実は、ぎっくり腰は“突然起こった不運な事故”ではありません。
日常生活で少しずつ蓄積していた負担が限界を超えた瞬間に、痛みとして一気に表面化するものであることがほとんどです。
この記事では、整骨院での臨床経験も踏まえながら、ぎっくり腰の原因を「患者さんにも分かりやすい言葉」で解説していきます。
※発症直後の対処法を知りたい方はこちらの記事も参考にしてください
👉【内部リンク予定:ぎっくり腰になった直後の正しい対処法】
【H2】ぎっくり腰は「突然のトラブル」ではありません
「朝起き上がろうとした瞬間」「ちょっと物を取ろうとしただけ」のような軽い動きが引き金になることが多いですが、実際の原因はその“瞬間”ではありません。
- 長時間のデスクワーク
- 前かがみ姿勢のクセ
- 運動不足
- 寝不足・疲労
- ストレスによる体の緊張
こうした負担が少しずつ腰に溜まり続け、ある一瞬の動作が引き金となって痛みが爆発する。
これが、ぎっくり腰が起こる大きな流れです。
つまり、「ある日突然壊れた」のではなく、「溜まっていた負担が限界を超えた結果」と考えてもらうとイメージしやすいと思います。
医学的に見たぎっくり腰の主な原因は3つ
① 筋肉・筋膜の損傷(最も多いタイプ)
腰や骨盤周りの筋肉に急な負担がかかり、筋線維や筋膜に微細な損傷が起こります。
すると痛みとともに「体を守ろうとする防御反射」が起こり、筋肉が一気に固まって動けなくなります。
- 前かがみ
- 持ち上げ動作
- ひねり動作
こうした動きがきっかけになることが多いですが、背後には慢性的な疲労が隠れています。
② 椎間関節の炎症・ロッキング
腰椎の後方にある“椎間関節”に負担が集中すると、炎症が起こり強い痛みにつながります。
- 体をひねった瞬間
- 立ち上がり動作
- くしゃみや咳
このような場面で「ズキッ」と鋭い痛みが出る場合、このタイプの可能性があります。
③ 椎間板への急激なストレス
必ずしもヘルニアではありませんが、長時間座り姿勢が多い方や前かがみ姿勢が習慣化している方は要注意です。
椎間板に疲労が蓄積しているところへ負荷が集中し、痛みの原因になることがあります。
ぎっくり腰になりやすい人の特徴
臨床で多くの患者さんを診ていて、共通点ははっきりしています。
- デスクワーク中心
- 中腰作業が多い
- 運動不足
- 体幹(インナーマッスル)が弱い
- 冷えやすい
- 睡眠不足・疲労が溜まりやすい
- 過去にぎっくり腰の経験がある
ひとつでも当てはまる方は注意が必要ですが、複数当てはまる方は特に再発リスクが高いです。
よくある誤解|間違った「原因イメージ」
❌「骨がズレたんですよね?」
患者さんからよく言われますが、実際に“骨がズレて外れている”わけではありません。
炎症、筋緊張、関節の機能低下が重なり、「動けないほどの痛み」になっている状態です。
❌「完全に動かない方が治るんですよね?」
昔は「絶対安静」が推奨されていましたが、今は考え方が変わっています。
現在の医学的な考えでは、
痛みの範囲で少しずつ体を動かした方が回復が早い
ことが分かっています。
※安全に動かしたい方はこちらの記事をご覧ください
👉【内部リンク予定:ぎっくり腰に効果的なストレッチと動き方】
まとめ|ぎっくり腰は“突然”ではなく“積み重ねの結果”です
ぎっくり腰の直接的な原因は、
- 筋肉・筋膜
- 椎間関節
- 椎間板
などへの急なストレスですが、その背景には、
- 姿勢のクセ
- 生活習慣
- 疲労の蓄積
といった要素が深く関わっています。
「突然壊れた」わけではなく、
溜まっていた負担が“限界を超えた瞬間に表に出ただけ”。
原因を正しく理解することが、再発を防ぐための第一歩です。
もし今まさにぎっくり腰でお困りの方や、「このまま放っておいて大丈夫かな?」と不安な方は、一人で悩まず専門家にご相談ください。
