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「反応しない練習」を読んで変わった、日々の向き合い方

この本を手に取った理由

「反応しない練習」を読んだのは、仕事や生活の中で“心がざわつく瞬間”が増えていた時期でした。

僕は柔道整復師として整骨院で働いています。体の痛みや不調の相談を受けることが多い一方で、患者さん自身のストレスや悩みからくる症状に触れることもあります。その中で「身体だけ整えても、心の習慣が変わらないと根本は変わりにくいな」と感じるようになっていました。

さらに同棲を始めたことで、良い意味でも悪い意味でも“自分のクセ”がよく見えるようになったんですよね。忙しい日の帰り道にちょっとイライラしたり、相手の言葉を必要以上に深く受け取ったり。そんな小さな反応に疲れることが増えていました。

ちょうどその時に出会ったのが、この一冊です。読む中で「これは生活の中で使える考え方だ」と強く感じました。今日は本の内容を細かく解説するというより、読んでから僕の生活がどう変わったかを中心に話していきます。

■心は“自分とは別で勝手に動く”という気づき

本を読み進める中で、僕が一番ハッとしたのは

「心は勝手に反応するもの」

という考え方でした。

たとえば仕事で忙しい日、ちょっとした一言にイラッとする。

同棲相手の行動が「なんで?」と気になる。

そういう反応って、「自分が選んで怒っている」と思いがちですが、実はそうではない。

心は外の出来事に勝手に反応して、それを僕らが“自分の意志”だと思い込んでいるだけ。

この視点を知った瞬間、肩の力がすっと抜けました。

「反応してしまう自分が悪い」のではなく、

「心が勝手に反応しているだけ」

そう考えると、落ち着いて状況を見られるようになります。

■僕が特に影響を受けた3つのポイント

① 事実と感情を切り離す

同棲していると、生活の中で小さなすれ違いが起こることがあります。

買い物のタイミング、家事の優先順位、朝の準備のペース。

以前の僕は、こうした出来事に「なんで合わせてくれないんだろう」と反応してしまうことがありました。

でも本の考え方を使うと、

“事実”と“自分の感情”を分けて見ること

ができるようになる。

「相手が家事を後回しにした」

これは事実。

「それに対してイラッとした」

これは僕の反応。

この2つを分けるだけで、余計な衝突が減りました。

相手を責めるより先に、自分の心の反応を一歩引いて見られるようになった感じです。

② 自分の“欲”に気づく

本では「欲」が人を苦しめると書かれています。

僕の場合は、仕事が終わったあとに“家ではこうであってほしい”という勝手な期待があったことに気づきました。

静かに過ごしたい、早く休みたい、話しかけられたくない。

疲れているときほど、欲が強く出てしまうものです。

それに気づくと、相手に対して感じていたストレスの半分以上が“自分の内側の問題だった”とわかりました。

ただ気づくだけでも、かなり気持ちが楽になります。

③ 余白をつくる習慣

「反応しない」というのは、何も感じないようにすることではありません。

僕は、この本を通して

“余白をつくること”が大事なんだ

と理解しました。

言葉を返す前に少し黙る、

その日の疲れを持ち越さないように短い休息を入れる、

心のスペースを一度空ける。

そういう小さな余白が、反応を穏やかにしてくれる。

同棲生活も、仕事も、ずいぶん楽になりました。

■本を読んで、僕の生活はこう変わった

・イライラが長く続かなくなった

・同棲でのすれ違いが減った

・仕事のストレスを引きずりにくくなった

・相手を急いで評価しなくなった

・自分のクセに気づきやすくなった

“反応しない”という技術は、逃げでも諦めでもありません。

むしろ、生活の質を上げるための土台になるものだと感じています。

■どんな人におすすめか

この本は、こんな人に特に合います。

・人間関係で疲れやすい

・ストレスがたまりやすい

・仕事でも恋愛でも「反応しすぎる」癖がある

・同棲や家庭生活をもっと穏やかにしたい

・人生を整えたいと思っている

優しさやポジティブさを求める本ではなく、“心の扱い方の基礎”を教えてくれる本です。

■まとめ

「反応しない練習」は、僕にとって “心を整えるための教科書” でした。

読んで終わりではなく、生活の中で効いてくるタイプの本です。

心の余白が増えると、同棲生活も仕事も、人間関係も少しずつ軽くなっていきます。

人生を整えるために、一度じっくり向き合ってみる価値がある一冊だと思います。