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何か始めたいのに動けない時の“最初の一歩”


■やりたいことはあるのに、動けない時期

「本当はやりたいことがあるのに、なぜか手がつかない。」

そんな時期は、誰にでもあります。

僕自身、ブログを始めようと思っていてもしばらく動けなかった時期がありました。

仕事の忙しさ、同棲を始めて生活のペースが変わったこと、やらなきゃいけないことが増えた実感。気持ちとしては“やりたい”のに、体と心が追いつかない瞬間があるんですよね。

その経験から、

「動けない自分を責めずに、どうすれば最初の一歩を踏めるか」

ということを考えるようになりました。

実際、そこから学んだことをまとめておくと、同じように悩んでいる人の背中を少し押せるんじゃないかと思っています。

■動けないのは「意志が弱い」からではない

動けないとき、人はつい“自分のやる気の問題”だと思いがちです。

でも本当は、意志の強さとはあまり関係ありません。

脳は変化を嫌う性質があると言われています。

新しいことをしようとすると、脳はエネルギーを使う。そのため、自然とブレーキがかかるようになっているそうです。疲れていたり、心に余裕がなかったりすると、そのブレーキはさらに強くなる。

柔道整復師として働いていると、“心と身体のエネルギーが落ちている時期”の人をよく見かけます。

身体に痛みがあると動きづらくなるように、心も同じで、余白がないと行動の一歩が踏み出しにくい。

だから、動けないときは決して「意思が弱いから」ではありません。

むしろ、自然な反応なんだと思うようになりました。

■僕が試して効果があった“最初の一歩”の作り方

① やることを“1ミリだけ”にする

何か始めようとすると、人はつい“大きな一歩”を踏み出そうとします。

でも、大きいほど動けなくなる。

僕がブログを再開したときは、

「1行だけ書く」

「タイトルだけ決める」

「記事の構成だけ考える」

これくらいの“1ミリ”から始めました。

ランニングなら靴を履くだけでもいいし、掃除なら机の上を拭くだけでもいい。

1ミリ動いた瞬間に、意外とそのまま2ミリ、3ミリと動けたりするんですよね。

② いきなり成果を求めない

動けない時期ほど、“やるならしっかりやらなきゃ”という気持ちが強くなります。

完璧にやろうと思うほど、スタートのハードルが上がる。

僕は、「途中でやめてもいい」と自分に許可を出すようにしました。

そうすると不思議と気持ちが軽くなって、逆に続くことが増えたんです。

成果を求める前に、“まずは触ってみる”くらいがちょうどいい。

③ 時間ではなく“タイミング”で動く

同棲生活をしていると、自分の生活リズムがよく分かるようになります。

僕の場合、朝はペースがゆっくりで動きづらいタイプ。

逆に夜は集中しやすい。

無理に「朝やるべきだ」と思っていた頃は、結局いつまで経っても動けませんでした。

でも、自分が動きやすい“タイミング”に合わせるようにすると、行動の継続がかなり楽になる。

生活のリズムに合わせて、小さく動く。

この感覚が大事なんだと思っています。

④ 誰かに宣言しない

何か始める時、「やります!」と宣言したほうが良いと言われることがあります。

でも僕は、宣言すると逆に疲れるタイプでした。

言った手前、成果を出さないといけない気がしてしまうし、プレッシャーになる。

だから、こっそり始めて、こっそり続けるようにしました。

すると不思議と、行動のハードルが下がったんです。

誰にも見られていないと思うと、気楽に始められる。

これは意外かもしれませんが、人によっては大きなポイントになります。

■小さく動くと、人生は勝手に整い始める

1ミリの行動でも続けていると、気づいたら環境が変わります。

少しだけ部屋が片付く、体が軽くなる、気持ちが前向きになる。

そういう小さな変化の積み重ねが、“整っていく感覚”を作っていくんだと思っています。

そして、小さく動けた日の自分が、翌日の自分を助けてくれる。

積み重なっていく安心感が生まれると、自然と次の一歩も踏み出せるようになる。

■まとめ:動けなくても大丈夫。まずは1ミリからでいい

やりたいことがあるのに動けない日があっても大丈夫です。

それは意志の弱さではなく、心と体の自然な反応です。

まずは1ミリ動くこと。

ほんの少しでいいから触れてみること。

その小さな一歩が、人生を整えるきっかけになります。